彼への告知

「精子はいませんでした。
無精子症かもしれません」

その先生の言葉が、
一歩あるくごとに、さらに深く刺さっていく。

「どうしよう」
考えてもみなかった自体に
血の気が失せていきました。

病院に行くまでは
「ほーら大丈夫だった!だから言ったじゃーんww」

結果を気にしていた旦那さんを、笑い飛ばす予定だったのに。

内緒になんてできないけど
最初から面と向かって告知できないので
メールをしました。

「いなかったって。」
「でも、男性は揺らぎやすいから、もう一度検査して欲しいって」
「大丈夫だよ。今は医療も発達してるから」
と続けてメール。

旦那さんは仕事中だったので
すぐに返信なし。

私が家にたどり着いて、しばらくして着信。

「いなかったって、ゼロ?ってこと?」
すごいボソボソ小さく、くらーい声。
「うん。今回は。いなかったって。 でももう一度検査しないと正確にはわからないから、って言ってたよ」
「・・・まじか。・・・。(たぶん泣いてた?)
とりあえず今日はもう帰るわ。家帰ったらまた話そう」

そりゃそうだよね。仕事手につかないよね。。

 

そして、旦那さん帰宅。

目があった瞬間、二人してウルウル。

でも、ここで私が号泣したら、彼をもっと追い詰める、と思って泣くのをなんとか堪える。

でも、

「ごめんね

俺のせいだ。

ごめん。本当に。

こんなんでごめん。」

と彼が泣くものだから、もう決壊。

2人で泣いて、泣いて、私は旦那さんに

「誰のせいでもないよ。

子供もあなたがいてこそ。離れたりしないよ。

神様は、乗り越えられる人にしか試練を与えないんだよ。

だから大丈夫だよ。」

 

その日からしばらくは、

未来のことは考えられなくて、

周りも辛くなるほど悲しんでいる旦那さんを

そばで支えることしかできませんでした。

 

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